今回ご紹介するのは、「カーテンは人生で初めて」というお客様の施工例です。
初めてのカーテン選びは、わくわくと同時に、何を基準に選べばいいのか迷うもの。そこでまずは、ブラインドなどの“メカもの”と、カーテンの違いから丁寧にご説明しました。
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ブラインド:スタイリッシュで光や視線の調整が自在。ただし、開閉がやや面倒で、風で音が出ることも。
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両開きカーテン:出入りが多い窓に最適。風に揺れる姿も魅力ですが、開けると視線が気になる場合も。
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シェードカーテン:上下に動かせるため、視線や日差しを調整しつつ明るさや風を確保。ただし、強風時の音には注意。
窓の使い方や方角によって、最適なスタイルや生地は変わります。まずはその基本からしっかり押さえましょう。
そして実はその前に、私たちが大切にしている時間があります。それは、お客様とじっくりお話をする時間です。
お部屋をどんな雰囲気にしたいのか、思い描いているイメージは? 休日はどんなふうに過ごしているか、平日は? どんな趣味があり、どんな色が好きか――。
そういった何気ない会話の中に、カーテン選びのヒントがたくさん隠れています。
そしていよいよ、お楽しみの「生地選び」へ。
この工程で大切なのは、頭で考えすぎないこと。カタログやサンプルを見ながら、「これ、好き!」という直感で選んでいただきます。
お洋服を選ぶとき、「なんとなくこれが好き」という感覚、ありますよね? それと同じです。その“本能”こそ、その方が本当に心地よいと思う空間をつくる鍵なんです。
今回のお客様が選ばれたのは、ざっくりとした生地感の海や自然を感じさせるようなターコイズブルーやエメラルドグリーンのレース生地。
そこに合わせたのは、素材感がありとろみのあるコットンリネンのアクセントクロスにも馴染む、ニュートラルなグレーのドレープ生地。
バルコニーから見える景色との一体感も抜群です。とても素敵で、心地よい空間に仕上がりました。
お手持ちとKuTembeaでご購入頂いた照明がアクセントに。
北側の寝室のレースは、リビングと同じデザインで色違い。ドレープカーテンには、防寒性と遮光性を備えたヤシ柄のベルベット生地を使用。濃紺の単色ながら、織りで表現されたヤシ柄が重さを感じさせず、レースカーテンとも自然になじみ、落ち着いた雰囲気の寝室に仕上がりました。
ちなみに…よく「どれが人気ですか?」と聞かれることがありますが、人気=その方に合う、というわけではありません。
大切なのは、“その人の暮らし”に合うこと。今回も、お客様の「好き」がしっかり反映された、唯一無二のカーテンが完成しました。
KuTembeaでは、1000点以上のカタログや吊り見本をご用意しております。
「理想の空間をつくりたいけれど、何から始めたらいいかわからない…」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。
まずはお店にお越しいただき、ゆったりとお話ししながらカーテン選びを楽しんでいただけたらと思います。
きっと、その中から“自分らしい心地よさ”が見つかるはずです。